もしあなたが肩こりに悩んでいて、今まさに肩甲骨剥がしを受けている
もしくはSNSで肩甲骨剥がしの動画を見て、私も受けてみたいな~なんて思っているのなら、それは地獄の入り口です。
よく肩甲骨剥がしを受けた後に「軽くなった」といった感想や「天使の羽~」と謳っている動画が見られますが、それって長期的に見て本当にメリットがあるの?という疑問を持たないと、あなたの肩こりは一生良くなりません。
結論
ではなぜ肩甲骨剥がしが危険なのか?結論!肩甲骨と肋骨から構成される肩甲胸郭関節の構造を破壊するから!
肩甲骨と肋骨
それでは本題に入っていきましょう。通常関節というのは、関節窩というくぼみに関節頭がパコっとフィットしていることで、スルスル~と滑らかに動くのですが、肩甲胸郭関節は少し他の関節とは違うんです。
くぼみとかはなく、ただ肋骨の上に肩甲骨が張り付いている状態です。
肋骨に肩甲骨が張り付いた状態をキープするために、筋肉が適度に肩甲骨を肋骨に引き寄せてくれている…ということだけ頭に入れておいてください。
肩こりに肩甲骨はがしは禁忌
肩こりの原因No.1が猫背だという事は、すでに皆さんご存知の通りなのですが、猫背の状態というのは肩甲骨が外転と言って外側に開いてしまった状態です。この開いてしまった肩甲骨を「お前それ以上外に開くなよ!」ということで筋肉が頑張って引っ張り続けるから、筋緊張が起こり血流が悪くなっていわゆるコリを感じるようになります。
じゃあ、この状態で肩甲骨の内側をゴリゴリ剥がすようなことを行うとどうなると思いますか?
当然、ひーひー言いながら頑張って引っ張ってた筋肉がだるんだるんになって、肩甲骨がさらに外に開いていってしまうのは、簡単に想像つきますよね。
本来、正常な肩甲胸郭関節の動きは肋骨の上を肩甲骨が滑るようにして動きます。
例えるなら肋骨は線路で肩甲骨は電車です。
たまに肩甲骨に指を突っ込んで、患者さんの身体が持ち上がるくらいガンガンやっている人を見かけますが、電車を脱線させているようなもの
電車が脱線してしまったら大事故です。
脱線したものをもう一度線路に戻そうとして、さらに筋肉引っ張って固まって…を繰り返すから、長期的に見た時に肩甲骨剥がしをガンガンやる人は、難治性肩こり製造マシーンになってます。
でこんなこと言うと、受けたら一時的に楽になった人たちや患者さんから楽になった
と聞いている施術者は
「悪い物なら楽にならないはずだ!」と憤慨してそうなんですが… そりゃあ、動かないもの・それ以上動かさないように固めていたものを強制的に動きすぎるようにしたら、一時的に緊張が緩和して血流も改善するので≪その場は≫楽になります。
そうではなくて、僕がお伝えしたいのは『長期的な』話です。
治療院に行って、卒業し、その後も肩こりのない状態がある程度持続できるかの方が大事じゃないでしょうか?
もちろん、生活環境に左右されるので、100%肩こりが一生再発しないとは言いませんが、せっかくお金払うならその先も症状が再発しない・しにくい状態になりたくありませんか?
また、美容系の施術で肩甲骨剥がしによって肩甲骨の内側が浮き上がって背中が綺麗に見えるようになった!と喜んでいる女性もいたりしますけど、あれ翼状肩甲と言って病的な状態なので、その後何かしら不具合が出る可能性が高いです。
これらを理解した上で肩甲骨剥がしを受けたいなら受ければいいと思いますが、本当に肩こりを治したいと思っているのなら、むやみやたらと肩甲骨剥がしを受けるのはお勧めしません。
時間の無駄です。
まとめ
いかがでしたでしょうか? SNSの世界ってね、バズるのが正義みたいになってる人いますけど、バズるよりも前に僕たち施術者は患者さんにとって害あることをしてはいけないと思うんですよね。こんな風に情報が溢れかえってる現代だからこそ、皆さんは情報の精査をする能力身につけて行ってくださいね。
藤枝市高柳にある整体院導では、あなたのお身体が再発のないお身体へ変化していくための方法を余すことなくお伝えしております。
もし、どこに行っても改善しない・もう治らないと絶望しているのであれば、最後に当院へお越し下さい。