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藤枝市で五十肩にお悩みの方へ──サイレントマニュピレーション(麻酔下徒手整復)を“安易に”勧めない理由
2025年10月23日
五十肩
「痛みが強いから、眠っている間に一気に肩を動かす治療(サイレントマニュピレーション/Manipulation Under Anesthesia=MUA)なら早く良くなるのでは?」——そう考える方は少なくありません。結論:最新の総合研究(メタ解析)や公的ガイドラインを踏まえると、五十肩(凍結肩・癒着性関節包炎)に対して日常的にMUAを選ぶだけの明確な優位性は示されておらず、合併症リスクもゼロではありません。痛みや可動域の改善は、まず非手術的な保存療法(タイミングを見た関節内ステロイド注射や運動療法、ハイドロダイレーション等)を軸に組み立て、MUAは慎重に選ぶべきオプションとして位置づけられています。体系的レビュー 2022/NICE CKS/JAMA Netw Open 2020
サイレントマニュピレーションとは何か(やっていることの正体)
鎮静や麻酔で痛みを感じにくくした状態で、医師が肩関節を強制的に動かし固まった被膜(関節包)の癒着を破く手技です。英語では Manipulation Under Anesthesia(MUA)。名前のとおり「静かに」受けられるように思えますが、中身は“強い力で動かす”ことに変わりありません。
最新エビデンス:“いつでも有利”ではない
- MUAは保存療法に対して一貫した優越を示せない:ランダム化比較試験をまとめた2022年レビューでは、痛み・機能・可動域でMUAは非手術治療(ステロイド+ハイドロダイレーション等)より優れていないと結論づけています。短期(1〜3か月)でも長期(6か月以上)でも明確差は見られず、ハイドロダイレーションが優位だった試験もあります。Somaら 2022/2023 レビュー
- ステロイド関節内注射は“短期的に有力”:痛みに対し、ステロイド注射は短期〜中期で非手術治療の中で優位という大規模メタ解析。単独で万能ではないものの、初期1年以内の症例で選択肢となり得ます。JAMA Netw Open 2020/PubMed 2020
- ガイドラインの扱いは“二次選択”:NICE(英国)では、MUAや関節鏡下関節包解離(ACR)は二次医療の選択肢として記載されますが、まずは非手術的アプローチを段階的にが基本です。NICE CKS
見落としがちな“リスク”——軽いものから重大なものまで
頻度は高くないものの、MUAには次のような合併症が報告されています。
- 上腕骨骨折・肩関節脱臼・腱板(けんばん)損傷・関節唇損傷・神経牽引障害などの重大合併症(稀だがゼロではない)。Koh 2020/Xu 2022
- 総合すると報告上の合併症率はおおむね1%未満ですが、起きた場合の影響が大きい(骨折・断裂等)。Kraal 2019/Takahashi 2019
「まれだから気にしない」ではなく、得られる改善幅と起こりうる損失を冷静に見比べることがポイントです。
“サイレント”でも魔法ではない——回復は段階を踏む
五十肩は、炎症期→凍結期→解凍期と時間経過で変化し、痛みと硬さのバランスも時期で違います。痛みが強い時期に無理に動かすほど悪化しやすい(リバウンド痛)ため、適切なタイミングで「痛みを落ち着かせる介入」→「可動域を取り戻す介入」へと移行する設計が必要です。MUAだけで一足飛びに解決するわけではありません。JAMA Netw Open 2020
藤枝で現実的にできる選択肢
- 医療機関での評価:レッドフラッグ(感染・骨折・腫瘍・神経脱落など)の除外。必要に応じて肩関節内ステロイド注射やハイドロダイレーション(拡張注入)の検討(※適応・時期は医師判断)。レビュー 2023
- 保存療法の設計:痛みが強い時期は「量より質」。日常での可動域の“少し手前”を行き来し、冷感・夜間痛のコントロールを優先。
- 自己流の無理押しを避ける:勢いよくバンザイを繰り返す・壁で強く押し伸ばす等は逆効果になりやすい(再燃リスク)。
- 整体院 導の立場(医療ではない強み)
- 当院は医療行為(注射・手術)は行いません。その代わり、「痛みが出にくい動かし方」を体に思い出させることに特化します。
- 構造から整える整体:肩甲帯〜肋骨〜体幹の連動を妨げる要素を、強い痛みを与えずに整えます。
- 靴・インソール・歩行の再設計:肩の話でも、足元からの安定は重要。カウンター(かかとを支える硬い部分)・甲固定・ボールポイント一致を満たす靴で、全身の負担経路を整えます。
- 栄養・睡眠の支援:炎症期にやりがちな落とし穴(夜更かし・間食過多・水分不足)を修正し、回復を後押し。
整体院 導の立場
当院は医療行為(注射・手術)は行いません。その代わり、「痛みが出にくい動かし方」を体に思い出させることに特化します。
- 構造から整える整体:肩甲帯〜肋骨〜体幹の連動を妨げる要素を、強い痛みを与えずに整えます。
- 靴・インソール・歩行の再設計:肩の話でも、足元からの安定は重要。カウンター(かかとを支える硬い部分)・甲固定・ボールポイント一致を満たす靴で、全身の負担経路を整えます。
- 栄養・睡眠の支援:炎症期にやりがちな落とし穴(夜更かし・間食過多・水分不足)を修正し、回復を後押し。
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新規/LINE登録の方限定。藤枝駅南口すぐ/完全予約制/担当:整体院 導 代表・石川(柔道整復師〈国家資格〉)
よくある質問
Q. 痛みが強いのに動かさないと固まるのでは?
A. 痛みの強い時期の「無理押し」は逆効果になりやすいです。痛みが和らぐ介入と、少しずつ可動域を広げる段階設計が重要です。JAMA Netw Open 2020
Q. 医師からMUAを提案されました。受けるべき?
A. まず非手術的アプローチの最適化(時期を見たステロイド注射やハイドロダイレーション、計画的な運動)が済んでいるか、合併症と得られる利益のバランスを説明してもらいましょう。体系的レビュー 2022/Kraal 2019
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監修・免責
監修:整体院 導 代表・石川(柔道整復師〈国家資格〉)/施術者向け技術講師・企業向け腰痛講座・YouTube登録者3万人超
免責:本記事は一般情報の提供を目的としています。診断・治療は医療機関で実施されます。当院の施術は医療行為ではありません。
参考文献(一次情報・公的ガイドライン)
- Soma JS, et al. Manipulation under Anesthesia versus Non-Surgical Treatment for Frozen Shoulder. 2022.
- Challoumas D, et al. Comparison of treatments for frozen shoulder: meta-analysis. JAMA Netw Open. 2020.
- NICE Clinical Knowledge Summary: Frozen shoulder.
- Efficacy of hydrodilatation in frozen shoulder: systematic review, 2023.
- Kraal T, et al. Manipulation under anaesthesia for frozen shoulders: complications and outcomes, 2019.
- Takahashi R, et al. Clinical results and complications of shoulder manipulation under anesthesia, 2019.
- Arthroscopic Capsular Release vs. Manipulation under Anaesthesia: systematic review, 2024.