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藤枝市の変形性膝関節症(膝痛)で「人工関節・手術」を考える前に──“術後の日常動作の不備”というリスクを知っておく
2025年10月24日
変形性膝関節症膝痛
「痛みが強い、そろそろ人工関節(膝の置換手術)しかないのかな……」――多くの方が、感染や血栓といった医療的な合併症ばかりを心配します。もちろんそれらは大切ですが、もうひとつ見落とされやすいリスクがあります。それは術後の“日常生活動作(ADL)の不備”です。つまり、歩き方・階段の上り下り・立ち上がり・靴の選び方など、毎日の体の使い方が整わないまま手術に進む/手術後も放置されることで、満足度が伸びない・痛みが残る・「できない動き」が続くという現実です。
数字で見る“術後ギャップ”
- 術後の不満足は約10%前後:近年のレビューでは、患者の平均不満足率はおよそ10%。期待と現実のズレや不安・恐怖(痛みへの過剰な心配)など心理面も影響します。
- 慢性痛は10〜20%程度で持続:3か月時点で約22%、1〜2年で12〜15%が痛みを訴えるという報告があり、2012年のBMJ Openレビューでも10〜34%という幅が示されています。
- 跪き(膝立ち)は60〜80%が苦手:術後も多くの方が「膝立ちできない/怖い」と感じ、日常・趣味・宗教的動作に影響します。安全に行う方法を学ぶと改善する例もあります。
- 四頭筋(太もも前)の弱さは数か月続く:術直後は大きく低下し、座り立ち・階段・歩行の質に影響。量より動作の通し方(質)が大切です。
- 転倒リスク:退院後数週〜6か月は、玄関・浴室・段差といった在宅環境で転倒しやすく、家の整備や履物が重要です。
なぜ“術後の動作不備”がリスクになるのか
手術によって関節の形は変わりますが、重心の運び方・力の通し方は過去のクセが残りがちです。たとえば、
- 階段・立ち上がりで膝を前に突っ込むクセが続くと、膝前方に負担が集中しやすい。
- 跪き動作は「壊れそうで怖い」「痛い」という理由で避けがち。しかし、やり方と段階を学べば可能な人が多いです。
- 転倒は膝そのものではなく環境・履物・バランスに左右されます。
手術“前”に整えておく3つ
- 歩き方の微調整:歩幅を少し短く、足音を静かに(そっと着地)、つま先は進行方向へ。この3点で膝前の負担が減ります(翌日が普段どおりなら“合格”)。
- 靴とインソールの最適化:カウンター(かかとを支える硬いパーツ)がしっかり、甲固定(靴ひも最上段・ランナーズループ)、ボールポイント一致(靴底の曲がる位置と母趾球を合わせる)の三条件が基本。歩行中のブレが減り、術前の生活が安定します。
- 家の環境を整える:玄関マットの段差、浴室の滑り、夜間の照明など。術後の転倒予防につながります。
手術“後”に重点化したい3つ
- 階段・立ち上がりの“通し方”:膝を前に突っ込まず、お尻を少し引いて骨盤から。手すりは「重心を運ぶレール」。四頭筋は量より質で回復を図る。
- 跪き(膝立ち)の段階練習:いきなり畳ではなく、やわらかいマットや膝当てから。痛みは多くが組織由来のズキン(侵害受容性の痛み)で、「壊れるサイン」ではないことが多い。
- 履物の再点検:術後こそかかとが抜けない・前すべりしない靴が重要。カウンター+甲固定+ボールポイント一致の三条件で、日常の安定が段違いに変わります。
よくある誤解への答え
「手術さえすれば、自然に元通り?」
関節は新しくなりますが、動きは練習しないと戻りません。不満足の背景には、期待設定・動作の未学習・不安が重なります。
「跪くと人工関節が壊れない?」
壊れるというより痛くて避ける人が多いだけ。段階を踏めば可能という報告もあります。硬い床を避け、保護パッドを活用するなどの“やり方”が鍵です。
「筋トレを増やせば早い?」
術直後は量より“質”。四頭筋の弱さは残りやすいので、通し方(フォーム)を整える反復が近道です。
整体院 導(藤枝駅南口)の取り組み
当院は医療行為(注射・手術)は行いません。その代わり、「痛みが出にくい動作の通し方」を体に思い出させることに特化し、手術前後のギャップ解消を支援します。
- 構造から整える整体:骨盤・体幹・股関節の“受け皿”を整え、膝に無理が集まらない通り道をつくる。
- 足の精密測定と完全フィッティング:足長・足幅・足囲を荷重/非荷重で測定し、フットプリントで接地を可視化。カウンター・甲固定・ボールポイント一致の条件を満たす靴を、メーカー/モデル/サイズまで具体提案します(インソールは靴とセットで最適化)。
- 生活動線の調整:階段・玄関・浴室といった“つまずきポイント”を洗い出し、最初の十歩から安定させる。
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監修・免責
監修:整体院 導 代表・石川(柔道整復師〈国家資格〉)/施術者向け技術講師・企業向け腰痛講座・YouTube登録者3万人超
免責:本記事は一般情報の提供を目的としています。診断・治療は医療機関で実施されます。当院の施術は医療行為ではありません。
参考文献(一次情報・レビュー)
- DeFrance MJ, et al. Are 20% of Patients Actually Dissatisfied Following Total Knee Arthroplasty? 2023. PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36252743/
- Cheng HY, et al. What proportion of people have long-term pain after total knee replacement? BMJ Open. 2025. BMJ: https://bmjopen.bmj.com/content/15/5/e088975(PubMed版:40398950)
- Beswick AD, et al. What proportion of patients report long-term pain after total hip or knee replacement? BMJ Open. 2012. PDF: https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/2/1/e000435.full.pdf
- Wylde V, et al. Kneeling ability after total knee replacement. 2019. PMC: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6667980/
- Nadeem S, et al. Surgery-related predictors of kneeling ability following total knee arthroplasty. 2021. PMC: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8487473/
- Mizner RL, et al. Early Quadriceps Strength Loss After Total Knee Arthroplasty. 2005. PMC: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC1167681/
- Paravlic AH, et al. The Time Course of Quadriceps Strength Recovery After Total Knee Arthroplasty. Frontiers in Medicine. 2022: https://www.frontiersin.org/journals/medicine/articles/10.3389/fmed.2022.865412/full
- Chan ACM, et al. Falls After Total Knee Arthroplasty: Frequency, Circumstances and Risk Factors. Phys Ther. 2018: https://academic.oup.com/ptj/article/98/9/767/5040252
- Pop AM, et al. Impact of Living Arrangements on Prevalence of Postoperative Falls After Joint Replacement. 2023. PMC: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9964882/
- Awais AM, et al. Enhancing Fall Risk Assessment After Total Knee Arthroplasty. Journal of Patient Safety. 2025: https://journals.lww.com/journalpatientsafety/fulltext/2025/10000/enhancing_fall_risk_assessment_after_total_knee.15.aspx