≪病は気から≫
昔からある日本語ですね。
実は、今回はこの『病は気から』という言葉が医学的にもあながち馬鹿にできないぞというお話です。
特に長年、痛みを抱えて過ごしている方にとって目から鱗の情報だと思いますので、是非最後までご覧ください。
痛みって何?
国際疼痛学会(痛みを研究してる学会)では痛みを以下のように定義しています。”(痛みは、)実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験”
簡単に言えば、『痛みと言うのは、変形や組織が損傷してなくても起こるもので、その時の心の状態にも左右されるよ』という事です。
実際に僕自身も、過去に担当した患者さんと一緒に驚いた出来事があります。
きっかけはクレーム
数年前、接骨院で勤務していた時のお話です。重度の腰痛で悩む患者さんを担当することになりました。
正直、初回施術後はちっとも症状に変化がなかったんですね。
それでいったん様子見という事で帰って頂いたのですが、数日後にその方からお電話がありました。
内容は
『お前のせいで痛みが強くなった!』
というもの、つまりクレームでした。
ただ、良く聞いていると痛みが出たのは施術から3~4日後、そして痛みが急に強くなる直前に上司と言い合いをしたとのこと。
当時から、痛みと心の関係は知識としては入っていたので、それを説明して一旦は丸く(?)その場は収まりました。
後日…
後日、その方からまたお電話を頂きました。すると今度は≪謝罪≫の電話でした。
なぜ謝るのか聞いたら「実はあの後すぐ嘘のように痛みが引きました。本当にストレスが原因だったみたいです。」とのこと。
嘘のようでホントのお話です。
これまでどんな施術を受けてもダメだったのに、十分程度のクレームがその方にとっては一番の薬だったというわけです。
まとめ
ここまで、極端な例はあまりありませんが、もしかしたらあなたもストレスのせいで痛みが治りにくくなっているかもしれません。ただ「ストレスを溜めない」のはかなり難しいでしょう。
ですので「溜めない」よりも「溜まったものを発散する」ことを意識してみてください。
あなたに合った「発散方法」が見つかると、慢性的な痛みが改善する近道になるかもしれません。